平成20年7月23日の東京スポーツ新聞に、田中将大投手の肩の不調を心配する野村監督の記事がありました。

野村監督の言葉で示唆に富む内容があったので、一部引用させて頂きます。

野村監督も「(管理人注:田中投手が)肩が痛いと言ってきたよ。五輪はヤバいんじゃないか。
 
肩の筋肉は前、横、後とあって、マー君は『前の部分が痛い』と言っていたが、前が一番(投手にとって)ヤバイというしな」と気が気でない。
 

 
野村監督は「(頼りになる投手が)岩隈と田中しかいないのに・・もう踏んだり蹴ったりだ」と頭を抱えてしまっているが、実はこの負傷も指揮官にとっては”悪い予感”が的中したものであった。
 
これまで田中の投球フォームが「上体(上半身)だけで投げていて、下半身が使われていない。だから直球もキャッチャーの手前でおじぎする」と指摘。
 
「いずれ肩に負担がいくんじゃないかと思っていた」という。
 
それだけではない。昨年の疲れがいまだに抜け切らない影響で、高校時代から「爆弾」だった腰痛が、投球を重ねるたびに顔をのぞかせていた。
 
腰痛をかばうゆえにフォームを崩し、肩とひじに負担をかける。

以前、桑田投手が「投球のコントロールは下半身でつける」と言っていたのを聞いたことがあります。
 
この記事から、コントロールをつけるだけでなく、ケガをしないためにも下半身を使った投球が大事なのだとわかります。