ヤンキースの左腕井川投手は右肩が開いて制球難に陥ることがまれにあるようです。
 
ポサダ捕手も井川投手に
 
「投球時に右肩が開いていたので、それを指摘した。もっと捕手に向かってまっすぐ肩を入れろとね。そうすればコントロールはよくなる」
 
とアドバイスすることもありました。

野球評論家の小林繁氏も肩が開くことに関して次のように語っています。

体が捕手と正対すると右腕投手は左肩、左腕投手は右肩が開いてしまう。すると本来は縦に振り抜かなければいけない腕が横ぶれし、リリースポイントが一定せずにコースが乱れてしまう。
 
ほんのゼロコンマ何秒でいいから左ひざと右の腰、肩が打者と一直線になるよう心がければ、右サイドが閉じ、窮屈になり、いわゆるカベができる。
 
そうすれば自然と腕は縦振りになり、制球も安定し、球威も増す。

とも言っています。
 
◆大塚投手・薮田投手のブルペンでの儀式
リリーフ投手は、登板前のブルペンでいろんな独自の儀式を持っているようです。
 
レンジャースの大塚投手は、ブルペン内で自分が通るところ二ヶ所くらいにペットボトルを置いておきます。これはブルペンを出るときに必ず水を一口飲むためです。
 
ブルペンのマウンドに上がったらキャッチャーの目をじっと見て「お願いします」と言います。最後の1球は必ず真っ直ぐで、「よっしゃ~!」と雄たけびを上げてブルペンを出ます。
 
ロッテの薮田投手はブルペンではまず3回、シャドーで思いっきり腕を振り、その後は立ち投げから始めます。ストレートを何球か投げると、山なりのゆっくりしたカーブを三球投げ、その後は捕手を座らせて投げます。