日本のプロ野球では、広島の前田智選手をはじめ、マウスピースを使う野手はたくさんいますが、ピッチャーでは日本ハムのダルビッシュ投手くらいなのだそうです。
広島にドラフト1位で入団した福井優也投手は、噛む力が120kgあります。20~39歳の一般男性の平均値が93kgなので、かなり高い数値です。
ピッチングでは強い球を投げる際に歯を食いしばることが多く、噛む力が強すぎると奥歯がボロボロになるおそれがあります。
そのため福井投手はマウスピース着用を考えています。
(平成23年1月19日 東京スポーツ新聞の記事を参考にしました)
マウスピースについてもうひとつ。
ロッテのベンチには親会社のガムが山積みになっており、ロッテの選手は練習から試合中まで噛んでいます。
プロアスリート用のガムなども「ガムを噛むことで集中力が増し、リラックス効果も生まれる」という触れ込みで選手に配られたりしています。
しかし今江選手がマウスピースを使用し始めたところ、バッティングの調子が非常に良くなりました。
これを見て福浦、サブロー、藤田といった各主力選手もそろってマウスピースを歯科医に発注したのです。
マウスピースを口に含む選手が増えたことで、「試合中に選手がガムを噛んでいるのはみっともない」という抗議電話は減るようですが、ロッテ本社としては複雑な心境かもしれません。