「トルネード投法」で一世を風靡した野茂英雄投手は平成20年の7月に現役を引退しています。

野茂投手が、日本人野球選手のアメリカ大リーグ進出のパイオニアであったことに異論はないでしょう。


現在メジャーでプレーしていたり、過去メジャーに在籍していた選手の多くが「メジャーでプレーできたのは野茂さんのおかげ」と口を揃えます。
 

 
野茂選手が偉大なのは、単に「先駆者だったから」ではありません。歴史に残る実績があるからです。
 
野茂投手はドジャースとレッドソックス在籍時代にノーヒットノーランを達成しています。
 
ドジャース在籍時代にロッキーズ戦で成し遂げたノーヒットノーランは、以下に挙げる理由から特に高く評価されています。

■戦いの舞台となった、デンバーのクアーズフィールドは高地にあるので、ピッチャーはスタミナの消耗が激しい
 
■空気が薄く球が飛びやすいので投手に不利
 
■球場自体が広いので守備側に不利であり、ヒットも出やすい

 
クアーズフィールドでノーヒットノーランを達成したのは野茂投手が史上初だったのです。
 
以後は2012年現在まで、管理人が確認した限りこの球場でノーヒットノーランを達成している投手はいません。
 
野茂投手のドジャース入団時に監督だったラソーダ氏は「彼(野茂投手)がいなかったら、米国の球団は日本選手の獲得をためらっただろう」とまで語っています。