メジャーリーグのボストン・レッドソックスは個性派集団として知られています。

「乱闘男」と呼ばれるタバレス選手、気性の激しさで知られるラミレス選手、また大ベテランのシリング投手は気難しいことで有名です。


そんな選手達でも、バリテック捕手にだけは誰一人として文句や苦情を言いません。
 

 
フランコナ監督はバリテック捕手のことを「コーチがもう1人グラウンドにいるようなもの」とまで言っています。
 
レッドソックスの選手達からこれだけの人望を集めるのは、バリテック捕手が「メジャーリーグ一の勉強家」と呼ばれるほど研究熱心だからです。
 
各打者の傾向や対戦時の最適な守備位置などを徹底的に分析し、オフになるとそのシーズンの復習に莫大な時間を費やします。
 
野茂投手もバリテック捕手とバッテリーを組んでいて、2001年4月4日のオリオールズ戦ではノーヒットノーランを達成しています。
 
バリテック捕手は野茂投手のほか3人のピッチャーともノーヒットノーランを経験しており、これはメジャー最多記録です。投手の長所を引き出すリードに長けていたバリテック選手ならではの記録です。
 
バリテック捕手は2008年に4年契約を満了した後、FAを宣言します。
 
その後は1年契約を経て、2012年3月、現役を引退します。