2017年夏の甲子園でホームランを連発し(大会記録となる6本塁打)大きな話題となった広陵・中村奨成(しょうせい)捕手が注目されるのは、そのバッティングセンスだけではありません。

120mを投げる強肩に加え、捕手としてのフィールディングは


「まるでショートの選手がキャッチャーをやっているように見える」
 
とまで評される巧みさてす。
 

 
(このコンテンツは雑誌「週刊文春」2017年8/31号(Amazon)158~159ページを参考にしています)
 
そしてスポーツジャーナリストの安倍昌彦氏が強調するのは、中村選手の”賢さ”です。

インタビューの時、逆に私を質問攻めにしてきたんです。
 
「リードがもっと上手になりたいんです」というので「リードで重要なのは何だと思う?」と聞き返すと「配球です」と言う。
 
もちろん配球も大切ですが、キャッチャーは選手の心理を読むことが一番大切。
 
「朝最初にピッチャーの顔を見たときに何を感じるか、だと思うよ」と言ったら、「あ・・・はい!」とすぐ言わんとすることが分かる。
 
身体能力だけでなく、”首から上の能力”が非常に高い。プロでも十二分にやれる素材と見ています。
 

歴代の名捕手と呼ばれる選手たちは、いずれも卓越した頭脳を持っていました。中村選手はすでにその片鱗を見せているといえそうです。
 
加えてバッティングセンスも兼ね備えているとなれば、まさに逸材であり、将来どれほどのキャッチャーになるか楽しみです。