前ページからの続きです。
 
これまで紹介してきた、球辞苑の「リード」シリーズは今回で最後です。
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ラストは鈴木尚広(たかひろ)氏のリードについてまとめます。

鈴木尚広氏「自分を知ること」「ピッチャーを見過ぎるのもNG」

鈴木氏は代走のスペシャリストであり、
 
盗塁成功率 .829 プロ野球歴代1位
代走での盗塁数132回 プロ野球歴代1位

 
の記録を残しています。
 

 
鈴木氏は「リードをとるとは、自分を知ること」として、以下のようなことを意識していました。
 
・リードをとる上でもっとも大事なのは、セーフティーリード(絶対刺されないリード)を知ること
 
・鈴木選手のセーフティーリードは、一塁からスパイク13歩分。サイズは26.25cmなので、3m41cm25mm。
 
・感覚ではなく、ちゃんと決めたもの(セーフティーリードの距離)があれば、どんな投手に対しても同じ心持ちで対応できる
 
・リードしている時の意識は、「行く」「戻る」のどちらでもない。それは考える必要はない。考えすぎてとらわれたら、反応できない。塁上で考える要素は、極限まで減らす。
 
・そのためには、万全の準備を行う ピッチャーの研究無くしてリードオフのベースは作れない
 

 
・VTRやベンチで投手の癖をチェック・観察する ランナーとして塁に出た時にはすでに準備が整っている状態
 
・準備が終わっているから、塁上では何も考えなくていい あとはピッチャーとの駆け引きだけ
 
ピッチャーは見すぎてはダメ 見過ぎると重心が前に行き、スタートの一歩目が乱れる(一歩目の左足が、二塁へ向かう線から外れてしまう)
 
・代走として塁上に出てくる時は表情を柔らかくしてリラックスする 期待や重圧に負けず、自主的に走るためにリラックスに努める 緊張しすぎないため 

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鈴木尚広氏「リード」のまとめ4つ

鈴木尚広のリードの極意
1 リードとは、自分を知ること
 
2 塁上で考える要素は極限まで減らすこと
 
3 重心が前にかからぬよす、投手を集中して見過ぎないこと
 
4 緊張している自分を客観視し、リラックスを心がけること

 
最後に、番組出演者が考える「リードとは?」をまとめます。
 
ランナーのオリジナリティ(金沢慧)
ランナーの人格そのもの(キビタキビオ)
ジャイアンには関係ないもの(徳井義実)
走塁の原点(松本匡史)