カットボールのエピソード 紀藤真琴・川上憲伸・リベラ投手

今では日本でもすっかりおなじみになったカットボール。
 
日本で最初に実戦投入したピッチャーは、おそらく紀藤真琴投手ではないでしょうか。
 
(ただしWikipediaの「カットボール」には、次のような記述があります。「野村克也は、日本で初めてカットボールを投げたのは皆川睦雄と語っている」)
 
 
紀藤投手は94年にセ・リーグ最高勝率をあげ、00年のトレードで広島から中日に移籍します。
 

紀藤投手は広島時代に、山本和行投手コーチからがカットボールを教わります。
 
左バッターに対して特に有効で、甘くなることなく確実に懐をつける強力な武器となりました。
 
 
そして中日に移籍した紀藤投手が、キャンプのキャッチボールでカットボールを披露した相手がいます。
 
それが、後のカットボール使いの第一人者、川上憲伸投手だったのです。
 
 
紀藤投手からカットボールを投げられた川上投手は、「エッ?何ですか、今のボール?」と目を丸くしたそうです。
 
 
ただし、同じカットボールでも、紀藤投手と川上投手では投げ方が違います。
 
川上投手は、ヤンキースの守護神マリアノ・リベラが投げる映像を参考にしながら、カットボールを修得したのです。(リベラ投手の投げ方とも少し違うそうです)
 

 
カットボールは正式にはカットファストボールといい、メジャーリーグでは「カッター」とも呼ばれます。
 
握りはストレートと同じですが、人差し指をやや中指側にずらし、リリースの際に指先に力を込めます。
 
球速がほとんど変わらないので、バッターはストレートと見分けがつきません。
 
 
右ピッチャーであれば左バッターに対しては食い込み、右バッターに対しては逃げていく変化をします。
 
変化といってもボール1個か1個半分だけ。
 
 
だからこそ芯でとらえにくく、詰まったり泳がされたりで打者は凡打の山を築くことになってしまいます。
 
 
そしてカットボールの最も大きな特徴のひとつは、投手への負担が少ないことです。
 
 
そもそも、川上投手がカットボール修得を決意したのは、肩を故障してしまい、思うようなストレートが投げられなくなったからでした。
 
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このコンテンツは雑誌週刊現代 2014年 5/3号172~176ページを参考にしました。
 
下の画像をご覧ください
左のフォームには欠点があり、それを改善したのが右の画像です。
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