ピッチングに関する小ネタを三つ紹介します。
変化球二つと千葉マリンスタジアムに関してです。
まずは、(近年あまり話題になりませんが)ジャイロボールについて。
ジャイロボールとは
ジャイロボールの定義にはいくつかの説明があり、ここではひとつの例を挙げてみます。
ジャイロボールは日本のスポーツ科学者が投球画像を解析して唱え始めた球種です。
回転軸が進行方向と一致し(打者に向かってねじ回しを回すようなボールの回転)、握り方や投げ方で様々な変化をします。
通常の直球はバックスピンがかかるため揚力が発生しますが、ジャイロボールは揚力が少ないため打者近くで急激に変化します。
時速150kmで発射されたジャイロボールは、縫い目の位置によって
・終速は131km~142km、
・落差は101cm~110cm
と大きな差が出ます。
なお、ジャイロボールは打者からは「浮く」ように見えることがあり、ジャイロを空振りすると、バットがボールの下を通ることが多くなります。
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ナックルボーラーの弱点は?
広島に在籍していたフェルナンデス投手はナックルボールを投げていました。
本人いわく「気温が低いとナックルが落ちず、揺れなくなる」のだそうです。
フェルナンデス投手によると
「ナックルボーラーにとって最悪の状況は
・寒さ
・雨
・マウンド後方からの追い風
の3つ」
なのだそうです。
実際、フェルナンデス投手は気温が低い日の試合では、あまり調子がよくないようです。
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千葉マリンスタジアムの風 風速と投球への影響
「千葉マリンスタジアムは苦手」というピッチャーは多いそうです。
というのも、海に近い千葉マリンには独特の強風が吹くからです。
この風について、ウィキペディアの「千葉マリンスタジアム」には、以下のように解説されています。
ドーム球場ではなく、しかも海に極端に近いため、秒速10mを超えることも珍しくない強い海陸風(通称「マリン風」)がある。
本来なら外野まで飛ぶような打球が内野まで押し戻されたり、投手の投げた球が予想外の変化をすることは日常茶飯事である。
しかも球場の構造上、球場上空とフィールド上では風向が異なるという現象が起こるため、多くの選手がこの風に悩まされる。
このため、スコアボードに風向と風速を表示できるようになっている珍しい球場である。
風速が秒速18mを超えた場合、プレー進行の障害となるため、試合は中止となるケースがある。
ロッテの選手達は逆に「マリン風」に鍛えられていると言える。
渡辺俊介はヒーローインタビューで「マリンの風は友。強風の日は負けない」と発言している その他にも様々な気象現象に見舞われている。
風速が6メートルほどなら、投球への影響はあまり無いようですが、8メートルになると「変化球の曲がり方がボール1個分変わる」そうです。