ジャイロボールについて、松坂投手ははっきりした定義を持っています。

スポーツ紙の取材で、松坂投手はジャイロボールの正体について、次のように語っています。

僕の中ではカットボールの投げ損ないのことだと思っている。
 
シュート回転したカットボール「カッシュー」ですね。曲がるはずのカットが曲がらずにスーッと伸びていくんですよ。

最初にこの「カッシュー」を投げたのは05年のシーズン中だそうで、当時は「ジャイロ」という名前もありませんでした。
 
ただ、このボールは試合で打たれたことが無いそうです。
 
◆川尻哲郎さんと手塚一志さん・ジャイロボールの由来
川尻哲郎さんは1997年にはジャイロボールを投げていました。
 
川尻さんはジャイロボールについて

予測不可能な変化をするボールで、正直な話、投げている私もどう変化するかわかりません。
 
回転はライフルの弾丸のようなスパイラル回転です。(ちなみにフォークやナックルはほぼ無回転)
 
他のボールと比べて初速と終速の差が非常に少ないので、打者はボールが手元で伸びてくるように感じます。

と語っています。
 
川尻さんがジャイロボールを知ったのは、スポーツ科学者の手塚一志さんが川尻さんの投げたボールを「ジャイロボールだ」と発表したことがきっかけです。
 
川尻さんが00年の日米野球で投げたボールを、手塚さんが超スロー再生で解析したところ、ジャイロ回転していたのです。