2009年4月4日の東京スポーツ新聞に、メジャーに挑戦してオリオールズに入団した上原投手が、日本のプロ野球とメジャーを比較している記事がありました。

上原投手にとっては、違うと感じる点、特に違わないと感じる点の双方があったようです。


記事を抜粋して紹介します。
 
4月はじめまでの6週間のキャンプを終えた際の様子です。

午前9時すぎ、遠征組から外れた主力とともに上原がグラウンドに出た。ゆっくりとストレッチをして、キャッチボールに守備練習。1時間ほど体を動かすと全体練習は終わった。
 
2月のキャンプインからメジャーの練習時間は総じて短い。上原のフロリダでのキャンプ最終日も、あっさりと終了した。
 
「1ヶ月半がたったんだなあ。早かった気もする」と上原は振り返った。最初はメジャー流の練習に戸惑うことも多かった。
 
練習時間の短さに驚き「こんなんでいいのかな、と思いながらやっていた」。
 
またウォーミングアップなしでキャッチボールを始めることにも日本では考えられないことだからね。あれはどうかなと思った」
 

「これがメジャー流」とはいえ、さすがに全体練習だけでは足りないと感じたのか、不足分は個別メニューの練習で補っています。
 
オープン戦で投げた際は、「日本とあまり違わない点」も体験しています。

オープン戦での収穫は審判のジャッジの傾向をつかめたこと。
 
「ボークにしてもストライクゾーンにしても、審判によって違うのはみんなの意見。日本とそんなに違うとは思わないけど。癖はこれから教えてもらわないといけない」
 

開幕から2戦目のヤンキース戦でメジャーデビューを果たす上原投手は、「本当に楽しみ。前日か前々日くらいになって高ぶってくると思う」と興奮する一方で、かつての同僚・松井選手との対戦に関しては
 
「プロ野球生活で一番の思い出になる。まあ、1打席目だけ思い出にして、あとは真剣勝負しないと失礼だから」
 
と語っています。

 
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