中日ドラゴンズの上田佳範外野守備コーチが、「プロ野球守備・走塁バイブル」で送球を良くするための練習法を解説されています。
技術的なことよりも体の使い方が重要なようです。
同書の45ページから一部を抜粋して紹介します。
腕を大きく使って基本に忠実なプレーを
上田コーチは「守備位置に関わらず腕を大きく使おう」として、次のように解説されています。
中学生、高校生には全身を使って、肩をとにかく大きく回して投げるように心がけてほしいですね。
10代前半から中盤は、基本をきっちり身につける時期だからです。
テークバックを小さくしたり、スナップスローを過剰に意識したり、そういった必要はないと思います。
小さい頃に身に付けた癖は、大人になっても残ります。
中学生ぐらいまでは内野手であっても外野手であっても、ピッチャーのように腕を大きく使ってほしいと思います。
プロ野球選手を指導していて、小さいころに基本を身に付けなかったんだろうな、という選手は何人も見てきました。
きっと運動神経がよかったために、手先で器用にできてしまったのだと思います。
そのままでは後年伸び悩んでしまいます。
でも、それでは高いレベルのプレーはできません。
外野手が前進してバックホームする動きを想像してください。
打球に対してチャージして、捕って、投げる。歩幅を合わせたり、体重移動したり、いろいろな要素が絡んできます。
投げる動作がぎこちないと、正確なスローイングはできません。
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野球のトレーニング理論と実践 守備編