「プロ野球守備・走塁バイブル」で、田口壮選手が守備の心得を解説されています。

何より大切なのは準備、そして自分のポジション以外のことも想定することも重要です。
 

 
同書の22ページから一部を抜粋して紹介します。

何より十分な準備を ミスをしないために

田口選手はまず何よりも大事なこととして、「準備すること」を挙げています。
 
これは守備に限りません。

とにかく「準備」すること
野球の基本は、「準備」あるのみ。外野守備も、同じです。起こりうることをすべて想定し、いつもどおり、正しい判断ができれば何も起こりません。
 
そういった想定、準備なしにプレーして、想定外のことが起こると焦ったり、気持ちが揺れ動いたりしてミスが出ます。
 
ミスをしないために、入念な「準備」が必要になってきます。
 

準備をしっかりすることで、ミスも防げるわけです。

打たれる前に頭に入れて準備する内容 プロの場合とポジション取り

具体的に何を準備するのでしょうか?
 
田口選手の解説です。

では、その「準備」段階で何を確認しておくか。
 
まずイニング、点差、アウトカウント、ランナーの位置、ランナーの足の速さは当然ですね。
 
そしてプロの場合は、「相手バッターの今の状況」。調子がいいか、悪いか、引っ張って打つのか、流して打つのか。
 
次にその日、マウンド上のピッチャーとバッターがどんな勝負をしているか。
 
そういった情報をすべて頭に入れ、ポジション取りを始めます。どういう条件のときどこへ動くか、ポジション取りの仕方については、事前にベンチと意思統一し、内外野で連携しておくことも必要です。
 

ここまでが、「バッターに打たれる前の準備」です。

打たれた後の準備 自分のポジションだけではダメ

次にバッターが打った後の状況を想定して準備します。

今度は「打たれた後」の準備をします。どこに打たれたらどうするか。
 
例えばセンターを守っていて、ランナー一塁。右中間に打球が来たら、サードとホーム、どちらに投げるのか。
 
それとも、バッターランナーをなんとかしなければいけないのか。左中間に来たケース、右中間に来たケース、すべて考えておかなければなりません。
 
そのとき、自分のポジションだけを考えていてはダメ。
 
例えばレフトを守っていて、ライトに打球が飛んだ。どこへバックアップに行くか。
 
ライト線ならどこ、右中間ならどこ、とバックアップの可能性をすべて頭の中で思い描いて初めて、「打球を受けられる状態になっている」といえるのです。
 

守備では想定して準備するべきことがたくさんあります。
 
田口選手の考え方も参考にしてみて下さい。