阪神タイガースの今成亮太選手が、「プロ野球守備・走塁バイブル」で、三塁守備での構えなどを解説されています。
同書の40ページから、一部を抜粋して紹介します。(所属チームなどは出版当時のものです)
三塁守備の構え・足の位置と打球への恐怖心克服法
今宮選手は「ハンドリングをよくするために右足を前、左足を後ろに引き構える」としてこのように解説しています。
三塁の守備では、構えたときに右足を前に出し、左足を後ろに引いています。
グラブは左手に持っていますので、クラブがある側を開いてスペースを作っておくことで、ハンドリングが柔らかくなるからです。
打者に対して正対して構えないことには、もう一つ理由があります。打球との距離感だったり、奥行きがつかみやすく、バウンドを合わせやすくなるからです。
構えだけでなく、打球を追うとき、捕球体勢に入るときにも、完全に正面ではなく、少し横から見るように心がけています。
打球への恐怖心を克服するポイントは、事前のイメージです。
三塁は打者に近いため、強く、速い打球が飛んでくるポジションです。
プレーに入る前には、できるだけいろいろな打球のパターンを想定するようにしています。
特に、考えられる一番強い打球や、一番捕るのが難しい打球をイメージしておきます。
そうすることで、速い打球、ボテボテの打球、バウンドをあわせにくい打球にも対応できますし、打球への恐怖心を取り除くことができます。
守備の構えは各自のやりやすい型がありますが、今成選手のやり方も参考にしてみて下さい。