「プロ野球守備・走塁バイブル」に、オリックス・バファローズ・佐竹学外野守備コーチの記事がありました。

フライの落下地点にうまく入るためのポイントを解説されています。
 

 
29ページから一部を抜粋して紹介します。(所属チームなどは同書発行時点のものです)

落下地点の半分までは目を切って走る

落下地点に素早く入るには、ボールから目を切って走る必要があります。
 
その距離について佐竹コーチはこのように解説されています。

ボールを見ながら打球を追うのではなく、予想した落下地点に向かって半分くらいまで目を切って走ることが大切。
 
ボールを目で追いながら走ってしまうと目線がブレるし、スピードも死にます。
 

落下地点を的確に予測できるようになるには、やはり練習を重ねるしかありません。

一番は生きた打球を何度も捕ることです。
 
ノックでは左右のノッカーの違いもありますが、同じようなスライスがかかってしまうので、打者が打った打球とは全然違ったりしますから。
 
もちろん数をこなすためにノックを受けることは必要ですけどね。ですから、打撃練習中の守備をおろそかにせずに、試合と同じ緊張感でプレーすることが大切です。
 
落下地点に入るには打球勘を鍛えること。生まれついて勘のいい人もいますが、そうでない人は練習で鍛えるしかない。

予測が苦手なら、こんな練習方法もあります。

プロでも落下地点に入るのがいつまで経ってもヘタな選手は多いです。
 
まずは短い距離から練習すること。相手にボールを投げてもらって、目を切って落下地点を予測して走ってキャッチする。
 
それを反復することで打球勘を鍛えることができます。