東北楽天ゴールデンイーグルスの磯部公一外野守備コーチが、「プロ野球守備・走塁バイブル」で、守備において「最も大切なこと」を解説されています。

同書の37ページから、一部を抜粋して紹介します。(所属チームなどは出版当時のものです)


「守備では常に動かしておくことが大切」磯部公一コーチ

磯部コーチは「一球一球しっかり体を動かしてその後に起こることへの準備をする」として、このように解説されています。

外野手だけに限ったことではないですが、守備に就く際、一番大切なのはとにかく動くことです。
 
バッターが見逃しても、空振りしても、ファウルしても、違うところに打球が飛んだとしても、ピッチャーが投げた投球に対して1球1球しっかり足を動かして一歩目を踏み出すことが大切。
 
守備をしていて、止まっていることはない。たとえプレーの間でも動きを止めていては、次に動くことができなくなりますから。
 
常に動くことと、準備をすることが一番重要だと僕は思っています。
 

動いておくことは、守備に関わる全ての動作につながります。

外野は特に前後の打球の判断が難しいですし、落下点に向けて一直線に走らないといけないこともありますが、それは練習を重ねて打球を見て養っていくしかない。
 
正確なスローイングをするにしても準備しておかなければできないこと。
 
キャッチボールをしっかりして、それをプレーの中に入れるだけ。
 
守っているときは常に動いて、その後に起こることへの準備をする。すべてのプレーがその延長にありますから。