広島東洋カープの木村昇吾選手が、「プロ野球守備・走塁バイブル」で、ショートおよび守備における心構えを解説されています。

同書の42ページから、一部を抜粋して紹介します。(所属チームなどは出版当時のものです)


ショートに求められること・試合でスムーズに対処するために

木村選手の守備技術はショートで培われました。
 
そのため練習はショートから始めます。

内野の全ポジションを守りますが、僕の守備はショートで作ってきたものなので、試合前練習では必ずショートの守備位置でノックを受けることから始めます。
 

ショートで求められるのはどんなことなのでしょうか。

ポジションごとに違った難しさがありますが、ショートは捕ってから一発で投げなければいけないポジションです。
 
素早く、正確な送球をするための捕り方を、このときに徹底してやります。
 
自分のマックスのプレーを日々確認しておくことを意識しています。
 
(中略)
 
試合前にショートに必要なスピードを体感することで、「捕って投げる」という内野手としての準備はできていると考えています。

日々練習を続けていると”慣れ”も出てきます。





そこで、より丁寧にと意識することが、試合でのスムーズな守備を生みます。

毎日やっていると慣れも出てきて、最後までボールを見るとか、細かな部分が疎かになることもあります。
 
そこを一個一個、ていねいにやることです。
 
それができていれば、試合で初めて飛んできたボールに対してもスムーズに入ることができます。