このコンテンツでは、バッティングに関するエピソードを二つ紹介します。
”見送り方”がバッティングに影響する件と、ケガをした松井秀喜選手がスイングフォームで変更した件の二つです。
”見送り方”については、イチロー選手が城島選手にアドバイスを送っています。
イチロー選手が城島選手に”見送り方”のアドバイス
城島選手は07年の6/20のパイレーツ戦で猛打賞を記録しました。
しかし実は、城島選手はそれまでの6試合でわずか1安打と深刻な不振に陥っていました。
そんな時、イチロー選手が城島選手に「見送り方」のアドバイスをしたそうです。
イチロー選手によると、城島選手は「ボールの見送り方がヤンキースのジーターみたいになっていた」そうです。結論から言うと、これが不振の原因でした。
ジーター選手の見送り方とは、キャッチャーミットにボールが納まるまでボールを追って見送ることです。
イチロー選手によると、城島選手は「目でボールを見るタイプではない」のだとか。
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松井選手の骨折後のフォーム改造「最短距離でボールをとらえるため」
ヤンキースの松井秀喜選手は06年の9月、左手首の骨折から復帰しました。
復帰後の打撃フォームは骨折前から少し変化しています。
変化した点は以下のとおりです。
・スタンスが肩幅より広くなった
・両膝をより深く曲げる
・体重のほとんどは軸足である左足にかける
・尻を後方に少し突き出す
松井選手本人は「どうすれば最短距離でボールがとらえられるかを考えた結果、この打ち方に行き着いた」と語っています。
野球解説者の小林繁氏はこの構えについて次のように解説しています。
ひざを折って左足に体重をかけているので下半身が安定している。
これまでのようにステップしてボールをとらえるのではなく、軸足回転だけでスイングできるようになった。
頭が上下動しなくなり、球筋をより正確に見極められるようになった。
バットも楕円軌道から円軌道になり、最短距離でバットが出るようになったのでインパクトでの遠心力が強くなり飛距離も伸びた。
土井正三氏によると、松井選手のこの構えは張本勲氏に似ているそうです。
左手をこねなくなったことでゴロが少なくなり、ボールが上がるようになった。
それに上体ではなく、下半身の回転を利用して打つことで広角に打球が飛んでいる。
張本選手も体重移動をしない独特のガニ股打法で左方向にもヒットや本塁打を量産しました。
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