何かのきっかけで、チームの意識が変わることがあります。
平成22年6月2日の東京スポーツ新聞「核心直撃」に、オリックス岡田監督のインタビュー記事が載っています。
この時点でオリックスの調子が上向きになっていたのも、チームが7連敗して意識が変わってきたのがきっかけだったそうです。
記事の一部を引用させて頂きます。
岡田 選手は変わったよ。意識の面でな。
東 どこから変わったのか
岡田 大きく負けたところ(4月29日からの7連敗)やな。(3月は7勝1敗だったが)最初は何で勝ってるか、分からなかったんちゃうか。
そら去年、借金30もあったチームやで。負け慣れもしてるよ。それを試合やりながら選手やコーチに何がダメだったのかを口酸っぱくして言うてなあ。
(中略)
投手にしても1点の大切さが分かって投げてる。去年までは1点取られたって外国人に打ってもらって勝つという野球をやってたわけやからな。そんなんあかんやろ。
打線も去年はいくらヒット打ったって、点が入らなかったみたいやけど、昨日(5月30日のヤクルト戦)の8回なんて2安打で2点。理想の形の得点だぞ。
やればできるんや。結局、意識なんよ。
空海に学んだ松井選手
「不動心」などの著書がある松井秀喜選手は、フィジカルだけでなくメンタルの強さも話題になります。
そんな松井選手に強い影響を与えたのは、真言宗の開祖である弘法大師こと空海の思想なのだそうです。
この件について、東京スポーツ新聞が報じていたので紹介します。
「空海の本を何冊か読んだ。彼のひととなりを知るほど頑張らないといけない、と思うようになる。
学んだことは当たり前かもしれないけど『人生は常に修行』ということ。彼は誰にも頼らずに死ぬ瞬間まで修行に打ち込んだすごい人。
楽をしない(代償を)求めない。
経典を読むだけではダメ。自ら修業しなければ自分のものにはならないと教えてくれた。これは野球にもいえること」
と自分に言い聞かせ、実践するつもりでいる。
平成20年 6月14日東京スポーツ新聞より