1989年の巨人軍は一年目の藤田監督の下、2位の広島に9ゲームの差をつけて優勝しました。
優勝に大きく貢献したのが、このシーズン20勝7敗、防御率1.62、さらには11連続完投勝利という日本記録も達成した斉藤雅樹投手です。
斉藤投手は前年まで「ノミの心臓」などと呼ばれたように、性格的なものから実力を出し切れない年が続きました。
斉藤投手は藤田監督の勧めでサイドスローに転向し、85年には12勝をあげました。
しかしその後の3年間は7勝、0勝、6勝とパッとしない成績が続いたのです。
それが89年には20勝の大活躍。まさに見違えるような変化です。
斉藤投手の実力を引き出したのは、藤田監督の言葉だったと言われています。
その言葉とは
「オマエは気が小さいんじゃない。慎重なんだ。それはオマエの長所なんだ」
という一言でした。
選手を育てる際にかける言葉がいかに大事かを考えさせられるエピソードではないでしょうか。
大リーグのメンタルトレーニング ブラウン監督愛読書
プロ野球・広島カープのブラウン監督には愛読書があります。
夏場に入ってリリーフ陣が打ち込まれるようになった最大の理由を、ブラウン監督はメンタル面の問題だと考えています。
そこで監督は野球のメンタル面について書かれていて、自身も愛読している「THE MENTAL GAME OF BASEBALL」の日本語版「大リーグのメンタルトレーニング」を選手やコーチに配布しました。
この本には野球の様々な面での攻撃側、守備側の心理が解説してあります。
ブラウン監督によると「3~4年前から読んでいる。米国では多くの指導者が読んでいる本」なのだそうです。
大リーグのメンタルトレーニング
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