このコンテンツを作成している時点で、第99回(平成29年)全国高校野球選手権大会に早稲田実業は出場していません。

それでも、清宮幸太郎選手が注目される選手であることは間違いありません。


週刊現代2017年8/12号(Amazon)に、ノンフィクションライター・柳川悠二氏による、清宮選手の記事がありました。
 
東京大会での話題もありますが、清宮選手の考えがよくわかるので一部抜粋して紹介します。

西東京大会が始まっていたある日の全体練習後、清宮幸太郎(18歳)は、ひとり居残って「特打」に臨んでいた。
 
左の打撃投手に、アウトコース中心に投げ込んでもらい、ボール球はしっかり見送り、ストライクだけを広角に弾き返す。
 
下級生の打撃投手をライバルの二人に見立てた練習だった。昨秋の東京大会決勝で5三振を喫した日大三の櫻井周斗と、昨夏に敗れた八王子の早乙女大輝だ。
 

 
東京を代表する両左腕の対決ともなれば、自身も徹底的に研究されているだろう。そう簡単には打ち崩せない。
 
だからこそ、弱点とされる外への変化球を見極め、甘く入った球を確実にフェアゾーンへ運ぶ練習を繰り返していた。
 
「(櫻井に)5三振喰らった借りは返さないといけないと思っています。
 
(開会式で)八王子の首相がが優勝旗を返還する姿を見たら、悔しさが再燃してきて・・・。
 
自分自身、去年の最後の打席は忘れられないし、優勝旗を取り返すために今までやってきた。成長した姿をみせつつ、声を出してチームを引っ張っていけたら。
 
最後は笑って終わりたいすね。今まで以上に暴れて、しっかり勝ちきって、早実の夏にしたい」

主将としての役割は、とにかく「声を出すこと」と考えています。
 
チームで考えたスローガンもあります。

「自分が主将になって、みんなで考えた早実のスローガンが「GO!GO!GO!」(球速5kmアップ、飛距離5mアップ、体重5kgアップの目標も込めている)。
 
いつもその言葉を掛け合うことで、どんな逆境だろうと、結果を恐れず、諦めない終盤の粘りや逆転勝利を呼び込むことにつながっていると思います」

清宮選手といえばホームラン数が注目されがちですが、本人には「ホームランを打ちたい」という意識はありません。
 
あくまで「ヒットの延長」であり、投げられたボールにいかに対応するかを考えていたら、自然とホームラン数が増えていた、というのが正しいようです。
 

 
早実の和泉実監督は清宮選手の進化をこう表現しています。

彼の場合、いろんな球種で、いろんな攻め方をされます。
 
だから彼自身が球種を絞ったり、打球の方向を絞ることは難しい。それでも打席を重ねる中で、強引に振るのではなく、自然と角度をつけて、スタンドに入れられている。
 
1年生の頃から考えて、明らかに飛距離は伸びています。

また清宮選手は主将としてチームの先頭に立ちながらも、プレー中の仲間のミスを責めたり、声を荒らげることは一度もありません。
 
本人によると、

だって自分が怒られたら嫌じゃないすか(笑)。感情的になるのではなく、何か注意する時は、しっかり落ち着いて、自分の心の中で整理してから伝えるようにしています。

なのだそうです。