ジャーナリストの鷲田康さんによると、過去最多6105本の本塁打が記録された2017年のメジャーリーグは「フライボール革命」に沸いた年だったそうです。
「大学ではゴロやライナーを打てと教わってきたけど、アストロズではフライを打て」
ヒューストン・アストロズのアレックス・ブレグマン内野手は、チームに入団してすぐ、このように指導されたそうです。
MLBで導入されているデータ解析システム「スタットキャスト」が、多くの打球速度や角度の組み合わせを分析した結果、
打球速度158km以上
角度30度前後
のフライは8割以上の確率で安打になり、その多くが本塁打になることがわかりました。
そのためアストロズは「フライボール革命」をチームの方針とし、2017年のワールドチャンピオンに輝いたのです。
フライボール革命を日本で実践しているのが、ホークスの柳田悠岐選手です。
2017年序盤の柳田選手は、打率が二割前後と低迷していました。そんな時、柳田選手にフライを打てと助言したのが、メジャーからホークスに移籍した川崎宗則選手です。
フライを意識し出してからの変化を、柳田選手はこのように語っています。
アッパースイングを意識しだしてからは、打球も飛ぶようになったし、打ち損じたボールがヒットになる確率も上がった。
柳田選手はもともとアッパースイングであり、2017年後半戦からはさらに強く意識してフライを打つようになってから成績が急激に上向きます。
最終的には打率3割1分(リーグ2位)、31本塁打(同3位)、99打点(同2位)と、打撃三部門全てで三位以内という結果を残します。
柳田選手はその後もフライ打ちを継続しており、グアムでの自主トレでは走り込みを重ね、フルスイングの連続にも耐える”土台”を作り上げました。
2018年2月1日の宮崎キャンプの初日、柳田選手の打撃練習を見た王貞治会長は、”柳田時代”の到来をこのように予言しています。
彼は心、技、体ともに最高の状態だから。ここから五年間は彼の天下ですよ。
三冠王すら視野に入っている柳田選手ですが、不安材料も指摘されています。
それは故障の多さ。
2017年は肘痛で出遅れ、序盤の成績は低迷しました。
身体が弱いわけではないのですが、シーズン中の身体のケアにあまり熱心ではないとも言われています。
王会長から絶賛されることからもわかるように、柳田選手のバッティングの技術はもはやいうことはないでしょう。
あとは身体のメンテナンスに気を配り、シーズンを通して良いコンディションを保てれば、本人も納得いく成績を残せるのは間違いありません。
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