川尻哲郎さんは1997年にはジャイロボールを投げていました。
川尻さんはジャイロボールについて
予測不可能な変化をするボールで、正直な話、投げている私もどう変化するかわかりません。
回転はライフルの弾丸のようなスパイラル回転です。(ちなみにフォークやナックルはほぼ無回転)
他のボールと比べて初速と終速の差が非常に少ないので、打者はボールが手元で伸びてくるように感じます。
と語っています。
川尻さんがジャイロボールを知ったのは、スポーツ科学者の手塚一志さんが川尻さんの投げたボールを「ジャイロボールだ」と発表したことがきっかけです。
川尻さんが00年の日米野球で投げたボールを、手塚さんが超スロー再生で解析したところ、ジャイロ回転していたのです。
ちなみに松坂大輔投手はジャイロボールについて、スポーツ紙の取材でこのように語っています。
僕の中ではカットボールの投げ損ないのことだと思っている。
シュート回転したカットボール「カッシュー」ですね。曲がるはずのカットが曲がらずにスーッと伸びていくんですよ。
最初にこの「カッシュー」を投げたのは05年のシーズン中だそうで、当時は「ジャイロ」という名前もありませんでした。
ただ、このボールは試合で打たれたことが無いそうです。
トレーニングボール メジャーエース(ジャイロ専用) BX76-23