スポーツには様々なジンクスがあり、それは野球でも例外ではありません。
高校野球、プロ野球、大リーグいずれにも”ジンクス”と呼ばれるものが存在します。
ジンクスが破られた例も含まれていますが、主なものをまとめて紹介します。
(このコンテンツは週刊ポスト2016年12月2日巻頭特集を参考にしています)
高校野球のジンクス「センバツの21世紀枠」など
「センバツの21世紀枠に勝つと優勝できない」というジンクスがありましたが、2013年に浦和学院が優勝して覆しました。
「秋の明治神宮大会で優勝するとセンバツで優勝できない」というジンクスもありましたが、98年に横浜高校が、02年に報徳学園が優勝しています。
また、「優勝旗は白河の関を越えない」も、北海道の駒大苫小牧高校が覆しています。
プロ野球のジンクス 「外れ1位」のほうが活躍する
巨人・坂本勇人は中日・堂上直倫(06年)、ヤクルト・山田哲人は日ハム・斎藤佑樹(10年)、DeNA・山崎康晃は日ハム・有原航平(14年)の”外れ1位”でした。
過去の例では、原辰徳(80年)を外して獲得した川口和久は”巨人キラー(33勝)”として活躍、通算139勝。”外れ1位”の斎藤雅樹は180勝の大投手に。
野茂英雄(89年)を外した大洋は、”大魔神”として大活躍する佐々木主浩を獲得。こうして見ると、「外れ1位のほうが」というより、「外れ1位も活躍する」というほうが正確かもしれません。
大リーグのジンクス レッドソックスとホワイトソックスの呪い
レッドソックスは「バンビーノの呪い」に悩まされました。
バンビーノことベーブ・ルースをトレードで放出して以来、長きにわたり世界一の座を逃し続けていたのです。
呪いが解けたのは2004年、実に86年を要しています。
対照的に、ベーブ・ルースの移籍先となったニューヨーク・ヤンキースは常勝軍団になります。
ホワイトソックスは、1919年にレッズとのワールドシリーズを八百長で負けたとして刑事告訴されます。
ホワイトソックスの主力選手8人が賄賂を受け取り、わざと試合に負けた容疑がかけられたのです。
それ以来「ブラックソックスの呪い」がかかり、ホワイトソックスが世界一になるには05年まで待たなければいけませんでした。