川崎宗則選手でもプロについていけず弱気になりました

川崎宗則選手は、ことあるごとに「イチロー愛」を強調しています。
 
そもそもメジャーリーグに挑戦したのも「イチローさんとプレーするため」と公言している川崎選手。
 
その「イチロー愛」ぶりがよくわかる記事が、週刊文春2014年12月11日号にありました。

「週刊文春」の連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」の、阿川さんと川崎選手の対談です。
 
川崎選手は、メジャーリーグのシアトル・マリナーズでイチロー選手と半年間チームメイトとしてプレーします。
 
その件について、川崎選手は次のように語っています。
やや意外なイチロー選手の一面もわかります。


阿川 憧れのイチロー選手と一緒に、プレーした半年は、いかがでした?
 
川崎 僕は彼が世界一のプレーヤーだとずっと思っているんですけど、彼の野球に対する入り込み方というか、そういうのが自分は全然足りてなかったと思いました。僕も野球が大好きなんですけど、僕以上に好きな人間がいたんだなと。
 
阿川 でも、それまでにもたくさんの選手と接してるでしょう?他の選手とはどこが違うんですか。
 
川崎 具体的に言うと、野球が大好きだと言うことです。好きで、すべて野球のためにやっている。ご飯を食べるにしろ、なんにしろ。
 
阿川 やっぱりストイック・・・。
 
川崎 いや、ストイックではないですね。見ていてそうは感じないです。
 
阿川 キリキリ張り詰めた感じじゃないんですか。
 
川崎 全くないです。そうじゃなく、野球に対する情熱が強い。食べ物ガマンしたり、禁酒したりってことはないです。イチローさん、好きなもの食べてるし。
 
阿川 ふぅーん。
 
川崎 だけど、野球が好きで、グラウンドに出たときの、解き放たれた感じがすごく印象的で・・・・・・。こういう姿を僕は勉強しないといけないし、彼みたいにもっともっと楽しまないといけないと思いました。


記事によると、川崎選手の「イチロー愛」が本格的になったのは、中学生の頃からのようです。
 

 
野球は小学生から始めており、ずっと右打ちだったのですが、イチロー選手にあこがれるあまり、何と自主的に左打ちに転向するのです。


川崎 それで彼に影響されて、中三の頃に左バッターに変えたんですよ。
 
阿川 元は右だったのに?そんなこと出来るんですか?
 
川崎 これができるんですよ(笑)。もう「僕はイチローになる」って言って。両親に頼んでネットを買ってもらって、知り合いのおじちゃんにティーを作ってもらってね。それで毎日毎日、左で打つ練習をしたんです。


いまでこそ明るいキャラクターで人気の川崎選手ですが、ホークスのドラフト四位でプロ選手としてのキャリアを始めたばかりの頃は、練習についていけず、不安ばかりで深刻なスランプに陥ってしまいます。
 
ご両親に電話で「やめたい」と伝えるほど悩んでいましたが・・・


川崎 ホークスにドラフト四位で入ったけど、正直、不安十割でした。
 
阿川 十割!嬉しさはなかった?
 
川崎 なかったですね・・・・・・。実際入ってみて、当然まず二軍からなんですけど、全く練習についていけないんですから。メジャーに行った時よりショックと不安は大きかったです。
 
阿川 そんなに違うんですか、レベルが。
 
川崎 百四十キロ台の球なんて見たことないわけですから(笑)。甲子園にも出てないし。何をしたらいいか、どこにいたらいいのかもわからなくて、親に「もう辞めたい」って電話で弱音を吐きましたからね。
 
阿川 ご両親の反応はどうでしたか?
 
川崎 親父はなんにも言わなかったですけど、母ちゃんが会いに来てくれてね、気合いを入れられました。張り手食らわされて(笑)。
 
阿川 張り手!?バシッと!?お母さん、カッコいいなあ(笑)。
 
川崎 俺が魂が抜けて、抜け殻になってたからですね(笑)。それから・・・二カ月ぐらい経ったら、僕も元気じゃないことに飽きて来たんでしょうね(笑)、段々元気になってきて。
 
阿川 落ち込むのって、飽きるよね(笑)。
 
川崎 当時、バッティングコーチをしてた立花(義家)さんという人が、「行くぞ、ムネ」って呼んでくれて、ずっと練習を付き合ってくれてたんです。それを続けたおかげで、段々試合で打てるようになってきて、それが自信になっていったんですよ。
 
阿川 なんとかやっていけそうな気持ちに変わったんですか。
 
川崎 ええ。やっぱり俺は自分が好きで、自分を誉めたいんですよね(笑)。それからは「やっぱり練習だ」と。練習すれば結果が出るっていう一筋の光が見えたから、その光に向かって進んだって感じです。
 
阿川 プロに入って最初に大きい山を乗り越えて・・・・・・。
 
川崎 あれが自信になりましたね。三年目からは一軍に入れるようになってきました。


川崎選手の「イチロー愛」とともに「野球愛」も強く伝わってくる記事ではないでしょうか。
 
このコンテンツは週刊文春 2014年 12/11号136~140ページを参考にしました。
 
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