イチロー選手に関するエピソードを紹介します。

ピッチャーと対する際の心構え、考え方がわかります。

イチロー選手の木製バットと軟式球

イチロー選手が小学生時代から、お父さんと一緒にバッティングセンターに通い詰めていたのは有名な話です。
 
中学生になる頃には、130km/h以上の速球を打ち返していました。
 
この時イチロー選手は、必ず木製のバットを使っていました。
 

 
木製バットはスイートスポットが狭く、またバッティングセンターで使われる軟式球は硬式球よりも飛びにくいのが特徴です。
 
ミートが難しい木製バットで、飛ばない軟式球を繰り返し打つうちに、イチロー選手はムダの無い身体の使い方を身に付けたと言われています。
 
イチロー選手自身も、「あの小学校時代が野球選手として一番外せない時期だった」と語っています。

イチロー選手「初対決する投手の第一打席は必ず打つ」

イチロー選手は、

初対決する投手の第一打席は必ずヒットを打たなくてはいけない。

と考えています。
 
そのココロは、

第一打席でヒットを打つと、投手はその印象をずっと抱えて、以後対戦することになる。

からです。
 

 
これは投手の立場から言うと、「初対決バッターの第一打席は必ず抑えなくてはいけない」ということになります。
 
内角を思い切り攻めて、初対決のバッターに「踏み込めない」イメージを植え付けるピッチャーも実際にいるそうです。

中継ぎから先発になった投手 イチロー選手の考え

中継ぎ投手が先発に転向することはよくあります。
 
そのような投手と対戦する際、バッター側はどのような意識が必要なのでしょうか?
 

 
平成23年4月28日の東京スポーツ新聞に、イチロー選手の考えが記事になっていました。以下に抜粋して紹介します。

経験に裏打ちされたアプローチが生きた、要所での一打だった。
 
昨季まで速球派の中継ぎ左腕として鳴らしたコークは、今季から先発に転向。イチローはあくまでも傾向だと付け加えた上で
 
「中継ぎ投手は1イニングを全力でくる。先発ではそれよりいい球を投げることはない」
 
と、基本的な考え方を語った。
 
それまでの打席などでしっかりと先発投手としての球筋は見極めていた。「それほどナーバスになることはない」と、内外角に2球連続で変化球がきた直後の真っすぐを、しっかり踏み込んで振った。
 
何とか当てようというスイングではなく、中堅方向へ強い球を打つ形になっていた。