スポーツジャーナリスト・石田雄太の著書「野球翔年1」に、イチロー選手の大谷翔平選手評がありました。
同書の158~159ページから、一部を抜粋して紹介します。
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大谷翔平 野球翔年 I 日本編2013‐2018
イチロー選手「あんなバッターはなかなか出てこない」
イチロー選手はバッターとしての大谷選手を高く評価しています。
イチローは大谷翔平について、2015年3月、こんなふうに話していた。
「バッターをやればいいのに…すごいピッチャーはいくらでも出てきます。でも、あんなバッターはなかなか出てこない」
これに対して大谷選手のリアクションは…
この言葉を大谷がどう感じたのか、興味があった。
大谷クラスのピッチャーはメジャーにはいくらでもいると言われてしまったことへの悔しさと、大谷ほどのバッターはメジャーにもなかなかいないと言ってもらえたことへの嬉しさと、どっちが勝っていたのか―――大谷にそのことを訊くと、彼は照れ臭そうに笑ってこう言った。
「こんなバッターいないって言われたことのほうが、そりゃ、嬉しいですよ(笑)。
でも、小さいときからずば抜けて成績を残してきたわけではないですし、最初からこの技術や身体があったわけではない。
これから先、どれだけ伸びるかなということのほうがすごく大事かなと思います」
この大谷選手の言葉を、石田氏はこのように解釈しています。
バッターとして褒められたことを無邪気に喜んでみせたかと思えば、すぐさま、今の自分はもはやイチローが知っているピッチャーでないと尖ってみせる。
実際、プロ3年目の大谷は、ピッチャーとして想像を超える右肩上がりの成長曲線を描いた。
このコンテンツを作成しているのは2024年です。
2023年のWBCで投手としての大谷選手が大活躍し、世界一を勝ち取ったのはまだ記憶に新しいところ。
イチローさんは現時点のピッチャー・大谷選手をどう評価するのでしょうか。
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イチロー・インタビューズ 激闘の軌跡 2000-2019