メジャーリーグか日本ハムか？の岐路で大谷翔平選手は栗山監督にある質問をしています。
それは栗山監督にとって思いもよらない問いでした。
スポーツジャーナリスト・石田雄太さんの著書「野球翔年１」23～24ページから、一部を抜粋して紹介します。（この本は面白いですよ！）
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大谷翔平 野球翔年 I 日本編2013‐2018
「日本人はメジャーでどうやって失敗するのか」栗山監督のリアクションは
大谷選手が質問したのはこちら。
栗山監督は交渉の最中、大谷が洩らしたこんな質問に驚いたのだという。
「大谷君は『アメリカではどうやって失敗するんですか』と訊いてきた。
ケガも含めて、マイナーではどんなことが起こりやすいのか。日本人選手が失敗するケースはどこに要因があるのか」
これに対する栗山監督のリアクションおよび、質問した大谷選手に真意はこのようなものでした。
「どうやって成功するのかではなく、どうやって失敗するのかっていう質問をされたとき、ウチに来るかどうかじゃなく、ああ、彼は野球選手として大丈夫な方向に進むはずだと思えたんだよね」
栗山監督がそう思った理由は、大谷のこんな言葉を聞けばわかる。
「成功した人には特別なものがあると思いますけど、失敗する人には何か共通したものがあるのかなと思って、訊いてみました」
栗山監督は独特の例えで説明します。
思わぬケガや環境の違い、契約社会の厳しさなど、日米の違いを栗山監督は日本を小さなマス、アメリカを大きなザルに喩えて説明した。
日本のマスは小さいけど大事に汲み取ろうとする。
アメリカのザルは大きいけど網目に残る水だけが大事にされる。
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