キャッチャーは守備の要であり、捕手の技術向上はチーム強化に直結するといっても過言ではありません。
 
キャッチャーは味方投手の調子を引き出すだけでなく、対戦相手の打者とも対峙しなくてはいけません。
 

 
それだけにキャッチャーは他のポジションよりも多くの注意点があります。

「捕手がやるべきこと」について、秦真司さんの解説をまとめて紹介します。
 
(このコンテンツは「すぐマネしたい バッティング 守備・走塁トッププレイヤーの技術(Amazon)」102~103ページを参考にしています)

準備すること

捕手にとって欠かせないのは「観察すること」です。これは捕手全般に必須とも言える作業で、観察する対象は敵・味方を問いません。
 
プロであれば同じチームと何十試合も対戦するため、相手の能力や特徴、クセはそれほど大きく変化しません。捕手もそれらを頭に入れています。
 
しかしそうでない場合は、事前の準備が重要です。まずは試合前の練習をよく観察しましょう。
 
相手チームのキャッチボールやノック、素振りなどをしっかり見て、少しでも多くの情報を頭に入れます。
 
いうまでもありませんが、リードする際の相手打者の観察も欠かせません。一球ごとにボールへの反応を見て、狙い球などを読みとりましょう。
 

ブルペンでやること

味方のピッチャーの調子をつかんでおくことも、極めて重要です。投手は日によって調子の波が必ずあります。
 
ストレートが得意な投手でも、球の走りがイマイチだな、といった「その日の調子」は、ブルペンでボールを受けなければわかりません。
 
ブルペンで調子をつかんでおけば、配球や攻め方を考える時間も作れます。
 

サインを出す際にやること

サイン盗みは禁止されていますが、サインを出す際にはやはり細心の注意が必要です。
 
相手ベンチから見えないように両脚で壁を作り、同時に打者からも見えないようにミットでも壁を作ります。
 
こうして壁を作るとサインを出す手元が暗くなり、投手から見づらくなることも多々あります。一球ごとに投手とコミュニケーションをとってサイン違いを防ぎましょう。
 

捕球

いうまでもなく、”キャッチャー”の第一の仕事は捕球です。ミットの芯でしっかりと捕球することを心がけましょう。捕球音が大きいと投手の気分を盛り上げられます。
 
片手で捕球しますが、身体全体をボールに対して動かすことで確実性をアップできます。
 
ファールチップでケガをしないように、構えた際には右手を身体の後ろに隠しておきます。城島捕手は
 
キャッチャーは替わりの選手を見つけるのが難しいポジションです。ケガには十分注意しましょう。
 

送球

盗塁を阻止するに送球に確実さと速さが必要です。
 
送球モーションは捕球後にボールを握る動作を速くすることで時間を短縮できます。
 
動作を速くするコツは、
 
右手でボールをつかみに行くのではなく、捕球と同時にミットを右手に近づけること
 
です。
投手から投げられたボールの勢いを使うようにミットを動かせばうまくいきます。
 
送球はしっかりと上から投げましょう。ストレートの球筋が一番速いので、変な回転はかけないようにします。
 

ブロック

捕手は本塁を守る最後の砦です。動きによって、失点を土壇場で防ぐこともできます。
 

 
本塁では、ランナーにタッチするのではなくホームベースにタッチすることが大切です。
 
ランナーを追うと上手くかわされたり、回り込まれたりします。ランナーはベースにタッチしにくるので、「ホームベースにタッチしにいく」意識が大切です。

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