今宮健太選手、丸佳浩選手のグラブについての解説が、「プロ野球守備・走塁バイブル」にありました。
 
内野、外野の名手として知られる両選手がどんなグラブを使っているのか、その一端がわかるので、ポイントをまとめて紹介します。


 
このコンテンツは「プロ野球守備・走塁バイブル(Amazon)」12、17ページを参考にしています。

今宮健太選手のグローブ ウエブの形状

今宮選手のグラブは、中日ドラゴンズで活躍した”守備の職人”井端弘和選手のモデルに近い形のものを使っています。
 
プロ入りして間もない頃、井端選手からグラブを提供されたことがあり、それが「捕りやすくて送球にもつなげやすい」素晴らしいものでした。
 
それ以来、井端選手モデルに近いものを使用しているのです。
 

 
ウエブの形にはこだわりがあります。
 
内野手用はクロスのものも多いですが、今宮選手は編み込みタイプを使っています。好みである「ボールを包み込めるような丸い感じ」を出すには、編み込みタイプのウエブのほうが優れているのだそうです。
 
クラブは手と一緒なので、「素手で捕る延長線上にグラブがある」よう、手と一体化するのが理想です。もちろん、手に入れた時のフィット感が重要になります。
 
ちなみに今宮選手が考える「究極のグラブ」はいろんな捕り方ができて、どこでも捕れるものです。

丸佳浩選手のグローブ 小指と薬指の部分にポケット

外野手のグラブは小指と親指が開き、取れる面積が広いのが一般的ですが、丸選手は手の平の感覚に近づけるため、比較的小さめなのが特徴です。
 
チャージする際は全力で詰めるので、芯で捕れないこともしばしばあります。そのため、ゴロを取るためのポケットを小指と薬指のあたりに作っています。ちょっと浅めの位置に作るとボールをすぐに握れるわけです。
 
ちょっと重めのグラブが好きなので、手入れではオイルを多めに塗ります。(ただしヘタるのが嫌なので、毎日塗るわけではありません)
 
指の部分がヘタってきたら、そのグラブの寿命と判断します。指がヘタってしまうと強いボールに負けてしまうのです。