バッティングやピッチング能力向上を目的としたトレーニング、あるいは強化すべき筋肉はよく知られている印象があります。
対して、守備力を向上させるためのトレーニング、あるいは鍛えるべき筋肉というのはあるのでしょうか?
「プロ野球守備・走塁バイブル」で、内野守備上達に役立つトレーニングについて、読売ジャイアンツの勝呂壽統(すぐろ ひろのり)コーチが解説されていました。
ポイントを抜粋して紹介します。
このコンテンツは「プロ野球守備・走塁バイブル(Amazon)」39ページを参考にしています。
内野守備上達のカギとなる筋肉:内転筋
勝呂コーチによると、内野の守備技術向上には内転筋の強化がポイントになるそうです。
内転筋が強くなると、ゴロのボールを追う時の目線がブレにくく、一定をキープできるようになります。
目線がブレると打球が見え方が”イレギュラー”することになり、安定した守備ができません。目線が一定を保てれば、ボールが実際にイレギュラーしても対応が容易になります。
内転筋の強さと柔軟性が上がれば、シーズンに入り試合が多くなっても動きが違ってきます。
内転筋を鍛えるためのトレーニング
内転筋を強化するトレーニングとして、勝呂コーチは股割りを勧めています。
歩幅くらいに足を広げて腰を下ろしていきます。
低い体勢を維持して、サイドステップを踏むのも良い練習になります。
下半身の強化と柔軟性アップといえば四股を踏む動作がよく知られています。確かに優れたトレーニングなのですが、勝呂コーチによると「四股を踏むのもいいと思いますが、捕球時の動きとは少し違う」のだそうです。
内転筋の強化は結果が出やすく、うまく鍛えればオフシーズンのひと冬でも成果が得られます。
勝呂コーチいわく「下半身ができてくれば、守備力は格段に上がってくる」そうなので、守備力のレベルアップを目標とする選手は内転筋の強化を図ってみてはいかがでしょうか。
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