スポーツジャーナリスト・石田雄太さんの著書「野球翔年1」で、プロになった大谷翔平選手が「最も衝撃を受けたこと」が紹介されていました。
プロのピッチャーが、あるコースへ投げるボールは学生時代と段違いだったのです。
同書の54~55ページから、一部を抜粋して紹介します。(この本は面白いですよ!)
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大谷翔平 野球翔年 I 日本編2013‐2018
プロとの違い 数字の意識とピッチャーの球
学生時代の野球と違い、プロでは数字が求められます。
大谷選手がまず感じた違いはそれでした。
「子どもの頃は、単純に楽しいなと思って野球をやっていましたけど、プロでは数字がついて回ってきますよね。
一打席が終わるごとにそういうことを考えたりしてしまうので、そのあたりが(プロは)違うんだなと思いました。
(一年目の)数字については、原因があって結果があるわけですから、満足はしていませんけど、納得はしています。
自分の実力がそのまま出ただけなので、それなりの数字だったんだと…あとは実力をもっともっと上げていくしかないかなと思います」
大谷選手といえど、さすがに当初はプロとの力の差を感じていました。
プロとしてのスタートは野手からだった。
ライオンズとの開幕戦では8番、ライトでスタメンにその名を連ねる。
岸孝之からタイムリーを含む2本のヒットを放ち、早くも才能の片鱗を感じさせた。悠々とした船出を果たして大谷だったが、じつはバッターとして、プロの高いカベに何度もぶつかっていた。
「最初は全然、ボールが見えなかったんです。キャンプでは、いつもなら待てるはずのボールを待てなくて手が出てしまいましたし、変化球のキレにも驚きました。
思ったようなスイングもできてなくて、たまたま当たってポテンヒットになったりというラッキーに助けられていたんです。
確実に、自分で打ったという感覚はまったくありませんでしたね」
プロの凄さを最も見せつけられたのは、あるコースへのピッチングです。
とりわけ衝撃を受けたのは、プロのピッチャーが投げるアウトローへのストレートだ。
「シーズン最初の頃は、プロのピッチャーは低めのボールが違うんだなと思いました。
とくに低めへのストレートは、高校生のピッチャーなら垂れてボールになるところが、プロのピッチャーはストライクになる。
最初はそういう感覚のズレを感じましたね。
アウトコース低めどこまでがボールになって、どこまでが伸びてきてストライクになるのか。
そこが高校生とプロのピッチャーでは一番、違ったところかなと思います」
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