ヤクルトの「トリプルスリー」山田哲人選手は、スポーツ紙からも

「80年のプロ野球史を見ても、パワーと打率はともかく、これだけのレベルの走力まで兼ね備えたバッターは例がない」
 
と評されるほど、規格外の能力を発揮しています。


雑誌週刊新潮 2015年9/3号(Amazon)に、山田選手に関する記事がありました。独自の練習法(さわりだけですが)など、これだけの記録を残した理由の一端がわかる内容なので、記事のポイントを紹介します。
 
山田選手については、辛口で知られる張本勲氏までも、このように絶賛しています。

彼には天性の素質があると思いますよ。
 
最大の特長は、足を上げてもタイミングが崩れないところ。王さんでも一本足にしてから三冠王を獲るまで10年はかかっていますから、それくらいこの技術は難しいということです。
 

山田選手が並はずれた素質を持っていることは誰もが認めるところですが、それだけではこれほどの記録は残せません。
 
スポーツジャーナリストの二宮清純氏は、このように解説しています。

もともとの素質に加え、杉村繁・打撃コーチのマンツーマンの指導が大きい。
 
中西太の技術と野村克也の理論を引き継いだ育成法が、見事に嵌ったのです。

また週刊新潮の記事では、あるスポーツ紙デスクの言葉も紹介されています。

アイデアマンの杉村さんはトスバッティングだけで11種類ものメニューを考案しています。
 
ボールを遠距離から投げたり、速射砲のように間断なくトスしたり、トスしたボールを歩きながら打たせたり・・・。
 
いつもより軽いバットで素振りをさせ、脳に速いスイングを記憶させるトレーニングも取り入れてます。
 

これら独自の練習法に、とりわけ山田選手は熱心に取り組んでいます。

何かと理由を付けて休む選手が多い中、彼は昨年(管理人注:2014年)から今に至るまで、この杉村コーチが行う『早出特打ち』に一日も欠かすことなく参加し続けています。

才能に加え、独自の練習、そしてそれにより自己研鑽を怠らない真面目さ。
 
「トリプルスリー」はこれらが揃って達成された記録と言えそうです。