バッティングに関するネタを二つ紹介します。
 
ピッチャーでもバッターでも、「体を開かない」のは良いフォームを作る上で強調されるポイントです。
 
田口壮選手が米国大リーグ・カージナルスに在籍していた時、どうしても左肩の開きが早く、内角を振り抜けなかった時期があったそうです。
 
開かないよう意識して構えても、どうしても開いてしまうお手上げ状態だったのです。

ある時自分のスイングをビデオで見ていたら、「どうせ開くなら逆に少し開いた構えからバッティングしてみよう」と思いつきました。
 
試しにやってみたら、振り抜けなかった内角が振り抜けるようになったのです。
 
内角に対応できる自信から、外角にも集中できるようになり、打率も大幅にアップしました。
 
打者でも投手でも、「体が開いてはダメだ」との意識が強すぎて、かえって結果が出ていないケースがあります。
 
そんな時は田口選手のように、試しにちょっと開いてみるのも良いのではいなでしょうか。(東京スポーツ新聞2006年6月10日の記事を参考にしました)
 
 
「ID野球の伝道師」と呼ばれる伊勢孝夫さんは、バッターのインパクトの瞬間の右手の動きでどういうタイプかを判断するそうです。

インパクトの瞬間、右打者なら右手首を金づちでたたくように押し込みながら返すのが長距離打者で、バットに当たった瞬間にすぐさま右手を返す打法はライナーやゴロになりやすいため1、2番打者タイプに向いている。

選手は自分の打撃フォームを撮影して、手首の動きをチェックしてどちらのタイプかを調べてみてはいかがでしょうか。(平成22年3月17日付東京スポーツ新聞連載記事「ID野球の伝道師」を参考にしました)